今回は、生命保険の売り上げを独断で会社別にランキング化してみました
生命保険を契約するときの参考になれば幸いです。
生命保険会社売上1位:日本生命保険
なぜ日本生命保険(ニッセイ)が1位なの?と疑問に思われた方はたくさんいると思います。
一般的な企業の売上げに当たる保険等収入が2位のかんぽ生命よりも少ないですが、
一般の会社の営業利益に近い意味で、
生命保険会社が本業で得た利益を示す指標を表す基礎利益が2位のかんぽ生命よりも高いんですね。
日本生命は、創立100年以上の歴史を持つ由緒ある保険会社で
日本人の統計から算出した、日本人に合わせた保険を売りにしている保険会社です。
生命保険会社売上2位 明治安田生命
日本で最古・最初にできた保険会社ですね。
10年以上前に、旧財閥・企業グループの垣根を超えて合併・発足した大企業です。
当時、どれだけスゴイ事なのか理解できませんでしたが
今になってどれだけスゴイ企業が誕生したのかがわかります。
総資産でも文句なしですが、日本生命の75%ほどの売り上げを出している明治安田生命は
スゴイの一言に尽きます。
かんぽ生命や他の生命会社では、ここまでの売り上げを出している保険会社って
ないんですよ
生命保険会社売上3位 かんぽ生命
一般的な企業の売上に当たる保険等収入が日本一の会社です。
ここ数年は保険等収入が下がっていますが、それでもトップを守っています。
とは言え、一般の会社の営業利益に近い意味で
生命保険会社が本業で得た利益を示す指標を表す基礎利益が
1位に登場している日本生命に負けているんですね。
かんぽ生命は、日本郵政グループの一部門なので
一番目にする機会が多い生命保険会社なのではないでしょうか?
ちなみに、ここで挙げた保険等収入や基礎利益だけでなく
支払い余力や利益率など総合的な数値で見たランキングTOP10を挙げてみると
1位 日本生命
2位 ソニー生命
3位 アフラック
4位 メットライフ生命
5位 明治安田生命
6位 AIGスター生命
7位 プルデンシャル生命
8位 かんぽ生命
8位 第一生命
10位 住友生命
となっています
このランキングですが、
生命保険の売り上げ高である『保険料等収入』
一般の企業の営業利益と言われている『基礎利益』
基礎利益÷保険等収入から導かれる『利益率』
保険業という法律で定められている、保険会社の健全性を示し、支払い余力を示す『ソルベンシー・マージン比率』
保険会社の『格付け』
の5項目を総合計した『総合評価』からランキング化してみました。
個々の企業で詳しく見てみましょう。
1位の日本生命ですが、基礎利益が文句なしの最高得点です
その他、保険等収入と利益率・格付けが高得点のため
文句なしの堂々1位を獲得しています
今後、支払いの事例を作っていけば保険業界で
不動の地位を築き上げていくのではないでしょうか。
2位のソニー生命は、数値化すると平均化してしまいがちな保険会社ですが、
まだ新しくできた保険会社なので、保険等収入などの実績面で大手保険会社に負けてしまう
一面があります。
ソルベンシー・マージン比率がかなり頑張って、利益率などの
低めの数値をフォローしているので、堂々の2位にランクインしています。
3位のアフラックは、取り扱っている保険の商品数が少ない会社ですが
基礎利益がとてもいいので、利益率がかなり良いのと、
保険料等収入が驚きのソニー保険以上なんです。
アフラックは保険の質で勝負しているというイメージでしょうか?
ただ、ソルベンシー・マージン比率が低めなので
そこでランキングを落としているイメージがあります。
4位のメットライフ生命は聞いたことがありませんでしたが、
外資系保険会社なんですね。
メットライフ生命がアフラックに負けた理由はただひとつ
保険会社の格付けが、アフラックに負けたことが大きな理由です。
その他の保険料等収入や基礎利益等は、アフラックと変わらない数値を出していました。
5位の明治安田生命は、ソルベンシー・マージン比率と格付けが
ランクを下げている原因ですね。
ソルベンシー・マージン比率が低いのは
過去しっかりと保険料を支払ってきたという実績の現れでもあるので
裏を返せば、経験と実績は文句なしの日本の保険会社だと言ってるものですね。
ソルベンシー・マージン比率が低いと言っても、
金融庁の指導が入るボーダーラインの200%の5倍もあるので、その点は特記しておきたい部分であります。
6位のAIGスター生命は、2012年1月1日付けでジブラルタ生命保険に社名が変わった保険会社ですね。
「エーアイージー、スター生命」ってCMを流していた生命保険会社です。
知名度がまだまだなので、保険料等収入が低いのが一番の問題でしょうか。
利益率とソルベンシー・マージン比率が高いのが、このランクに食い込めた理由ですね。
これからの伸びしろが楽しみですね。
7位のプルデンシャル生命は、知る人ぞ知る生命保険です。
業界初の骨髄ドナー給付と余命判断を受けた人が生きている間に給付金を受け取れるリビング・ニーズ特約を
始めた保険会社なんです。
プルデンシャル生命も、格付けと利益率の数値が高いのが特徴で
利益率は驚きの10%近くをたたき出しています。
8位のかんぽ生命ですが、ランキングが低い理由はなんといっても格付けです。
保険等収入は最高数値を出していて、基礎利益も文句なしの高得点なのですが、
1位の日本生命よりも利益額が低く、発足したばかりの新人会社ということも相まって、
かなり低いランキングになっています。
同じく8位の第一生命ですが、こちらもソルベンシー・マージン比率が低めなのと
保険会社格付けが低い理由でこのランクにランクインです。
実績と経験年数から保険料等収入と基礎利益は高いのですが、ソルベンシー・マージン比率と
格付けの低さはかなり響いていますね。
10位の住友生命もランクが低い理由は、ソルベンシー・マージン比率と格付けの低さです。
保険料等収入と基礎利益が第一生命と同じく高めなんですよ。
ソルベンシー・マージン比率が低いのは、第一生命と同じく実績と経験年数から
低くなってしまっていますが、裏を返せば信頼と実績の証なので特に問題視する必要はありません。
が、保険会社の格付けはそうも言えないのです。
保険会社の格付けは、第三者機関が審査しているので
格付けされてしまっている時点で、言い訳も何も通用しません。
ここまでまとめてみましたが、あくまで主観が入っております。
後は、契約時に保険会社の方やフィナンシャルプランナーさんとよく相談して
保険の契約をなさってください。